第2回 ローソク足のキホン「大きな足」は転換サイン!?

チャート分析キホンのキ/ 小泉 秀希とんぼせんせい

ちょっとコツを押さえるだけで大きな武器になる株価チャート。そんなチャートのキホンを紐解く本連載の第2回は「ローソク足」についてです。「ローソク足ってどう読めばいいの?」「ほかのチャートと何が違うの?」そんな疑問にお答えいたします。

ローソク足でわかるトレンドの「はじめの一歩」

株価チャートを使うことで、会社や株価の「重要な変化」を素早く発見できて、「株価のトレンド」を確認することができる、ということを前回述べました。

そんな株価チャートを使うための基本は「ローソク足」と「移動平均線」のたった2つです。
この2つの基本さえしっかり押さえれば、株価チャートから「重要な変化」と「株価のトレンド」を読み取ることができます。

今回はまず、ローソク足のキホンについて見ていきましょう。

これは、「 レッグス 」という会社の株価チャートです。
レッグスは、飲料や飲食業界などの販売促進事業を行っていて、2018年12月期まで6期連続経常増益と順調に業績を伸ばしています。

2019年4月にはウォルト・ディズニー・ジャパンとフード分野でライセンス契約を結び、ディズニーキャラクターを使用した商品の製造販売および、スペシャルカフェをプロデュースする計画を発表しました。これがきっかけになって株価は上昇し始め、約4ヵ月で2倍近い上昇となりました。

そんな中、実はローソク足の見方がわかっていれば、ディズニーとの契約の発表を知らなくても、上昇トレンドへの転換点をつかむことができていました。

ローソク足の見方

そもそもローソク足というのは、株価チャートの中で株価の動きを示す図形であり、白や黒の長方形の上下に細い線がついているものを指します。これがローソクに似ているということから、「ローソク足」という名前になっています。

また、ローソク足の太い部分を「実体線」、その上下の細い線を「ヒゲ」と呼びます。
白い実体線の場合、その下辺がその週の始値(はじめね)、上辺が終値(おわりね)を示します。白い実体線は始値から終値にかけて上昇していることを示しているわけです。そして、上ヒゲはその週の高値を、下ヒゲは安値を示します。このような白い実体線のローソク足を「陽線」といいます。

一方、黒い実体線のローソク足については、実体線の上辺が始値で下辺が終値です。つまり、始値から終値にかけて下落したことが示されています。ヒゲの見方については同じです。このような黒い実体線のローソク足を「陰線」といいます。

ローソク足はさきほど説明した1週間の動きを示すもの以外にも、1日の動きを示す「日足」、1ヵ月の動きを示す「月足」などもあります。表示されているチャートがどの種類のローソク足チャートなのかを確認してから見ていきましょう。

カエル先生の一言

日興フロッギーの株価チャートでは、「3ヵ月」の期間を選択すると日足チャート、「1年」の期間を選択すると週足チャート、「5年」の期間を選択すると月足チャートが表示されます。
ベテラン投資家の多くは、週足チャートを中心にチェックしつつ、より大きなトレンドを確認するなら月足チャート、より詳しく売買ポイントを探るなら日足チャートを見る、というように使い分けているケースが多いようです。

大きな「足」は、重要な転換サインとなる

もう一度レッグスの株価チャートを見てみましょう。
「上昇転換」と書いてあるところは、大きな陽線が出ていて、力強く上昇し始めていることが見て取れます。

一般的に、横ばいの動きから力強い陽線が表れると、上昇トレンド開始のサインとなることが多いです。つまりこのサインが出た時に株を買えば、上昇トレンドに乗れる可能性が高くなるのです。

しかし、「下降転換」と書いてあるところは大きな陰線が表れていて、この株を売る勢いが強まっていることが感じられます。一般的に、大きく上昇した高値圏から大きな陰線が出ると、下降転換のサインとなることが多いです。つまり、すでに株を持っている場合は、このサインを見つけることで、利益を確定できたり、大きな損失を回避することができるのです。

このように、株価チャートを見た時に目立つような陽線や陰線は、重要な変化を示すことが多いです。ただし、「大きな陽線=上昇転換」あるいは、「大きな陰線=下降転換」というように単純に判断することはできません。

陽線と陰線の組み合わせも転換のサイン

大きな陽線や大きな陰線が、どのような状況で出現するかで意味が変わってきます。

大きな陽線は横ばいの動きの後に出ると上昇転換のサインとなることが多いですが、大きく上昇した後に出ると天井(株価のピーク)のサインとなることが多いです。また、大きく上昇した後に大きな陽線が出て、さらに、その後大きな陰線が続くと、一段と強い下降転換サインになります。

一方、大きな陰線は高値から出ると下降転換のサインとなることが多いですが、下落が続いた後に出ると底が近くなったことを示すサインとなることもあります。また、その動きに大きな陽線が続くと、上昇転換の可能性がさらに高まります。

こうしたローソク足の特徴を押さえるだけでも、トレンドの転換を高い確率で把握することができますが、ローソク足だけでなく、移動平均線を加えるとさらに精度が上がります。そこで、第3回では、移動平均線の見方・使い方について説明していきたいと思います。

<まとめ>
・株価チャートのキホンは、「ローソク足」と「移動平均線」さえ押さえればよい
・週足チャートを中心にチェックしつつ、より大きなトレンドを確認するなら月足チャート、より詳しく売買ポイントを探るなら日足チャートを見るのがオススメ
・大きな陽線・陰線が出たときはチャートの転換点になることが多い。さらに、その出るタイミングや組み合わせによって、意味が異なってくるので注意
本記事は、チャート分析を解説するものであり、素材として取り上げた企業への投資を推奨するものではありません。原則として原稿作成時点における情報に基づいて作成しております。また、記載された価格、数値等は、過去の実績値、概算値あるいは将来の予測値であり、実際とは異なる場合があります。投資に関する最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。